▼目次
1. 入れ歯の正しい保管方法
2. 適切なお手入れで入れ歯を長持ちさせる方法
3. よくある入れ歯のトラブルと対処法
1. 入れ歯の正しい保管方法
入れ歯の保管方法は、患者さんの入れ歯の寿命や口腔内に大きく影響します。
まずは入れ歯の保管で気を付けるべき4つのポイントをお伝えします。
➀入れ歯のクリーニング
入れ歯を外したらすぐに、柔らかめの入れ歯用ブラシと水で食べ物の残りを綺麗に落としましょう。
歯磨き粉は入れ歯に傷をつけることがあるため、使用を避けてください。
➁乾燥させない
入れ歯を保管する際は、乾燥させないことが大切です。
入れ歯は乾燥すると変形したり破損しやすくなります。
保管用ケースに水か生理食塩水を張り、入れ歯を液体の中に浸しておくことが理想的です。
➂保管場所
急激な温度変化は入れ歯の材質を変形させる可能性があるため、温度が適切な冷暗所で直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
また、お子さまやペットに触れられない場所に置いておくことをおすすめします。
➃定期的なメンテナンス
入れ歯の寿命を延ばすためにも、定期的なメンテナンスをおすすめします。
3〜数ヶ月に一度、歯科医師による調整やクリーニングを受けることが望ましいです。
以上の方法を実践することで、入れ歯を長期間使用することができます。
日常から正しくお手入れ・保管することで入れ歯の劣化を防ぎ、口腔内の健康の維持する様に努めましょう。
2. 適切なお手入れで入れ歯を長持ちさせる方法
入れ歯は、適切なお手入れを行わないと、入れ歯の寿命が短くなってしまいます。
お手入れで入れ歯を長持ちさせる方法をご紹介します。
➀入れ歯を食事毎にきれいにすること
毛先が柔らかい入れ歯用の歯ブラシで、入れ歯の表面と裏面を丁寧に磨いて下さい。
食べカスや歯垢を除去し、口臭や歯周病の原因となる細菌の繁殖を防ぎます。
➁適切な入れ歯の保管
入れ歯を保管する際には、水またはぬるま湯に浸けておくことが重要です。
乾燥させると、入れ歯の変形や劣化が進む恐れがありますので、湿った状態を保つよう心掛けてください。
ただし、過度な温度変化は入れ歯に悪影響を与えるため、熱いお湯で洗浄することは避けてください。
➂歯科クリニックでの定期検診
歯科医師が状態をチェックし、必要に応じて調整を行います。
これにより使い勝手の向上や、入れ歯による口腔内のトラブルを防ぐことができます。
入れ歯は約5年から10年で交換が必要とされていますが、お手入れが適切であればそれ以上に長く使い続けられることもあります。
日々のケアをしっかり行い、長く快適に入れ歯を使用できるように心がけましょう。
3. よくある入れ歯のトラブルと対処法
入れ歯は破損や変形・磨耗など、トラブルが発生することがあります。
入れ歯のよくあるトラブルとその解決方法を紹介します。
➀入れ歯が緩くなる
入れ歯のフィット感が悪くなり、緩く感じることがあります。
これは、歯茎の形状が変化したり、入れ歯の粘膜面が摩耗してしまったりすることが原因です。
歯科医院にて入れ歯の調整やリライン(新しい歯茎の形状に合わせて入れ歯を調整すること)を行い、適切なフィット感を取り戻しましょう。
➁入れ歯が折れる
落としたりなどの衝撃で、入れ歯が折れることがあります。
特に、金属をほとんど使用していないプラスチックやアクリル製の入れ歯は、強度が低いため折れたり割れたりしやすいです。
その場合、折れた入れ歯の修理を行います。
また、入れ歯の土台の材料を、折れにくい金属製に変更することも、選択肢のひとつです。
➂入れ歯装着時の痛み
入れ歯を装着している箇所が痛むことがあります。
この場合、歯茎に過度の圧力がかかったり、入れ歯が不適切な位置にあることが原因の可能性があります。
入れ歯の調整や歯茎の治療を行うことで痛みを解消できる可能性が高いため、まずは歯科医師に相談しましょう。
➃入れ歯のお手入れ不足
入れ歯は、周辺の歯や歯茎に影響を与えることがあります。
お手入れが不十分だと、細菌が繁殖し、口臭や歯周病などの原因になります。
適切な入れ歯のお手入れをし、十分にクリーニングを行いましょう。
入れ歯は、適切な修理やメンテナンスによって、快適に使い続けることができます。
当クリニックでは、患者さんの様々な入れ歯のニーズに対応し、歯科医師が適切なケアを提供します。お気軽にご相談ください。
監修
奥州PremiumMT歯科・矯正歯科
K歯科矯正専門室 鈴木 慧