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いつまで痛い?矯正治療中の痛みの種類・原因と対処法

▼目次

1. 矯正治療中の痛みはいつまで続く?

2. 矯正治療中の痛みの種類と原因

3. 矯正治療中の痛みへの対処法

4. 矯正治療中の痛みにより噛めない時の食事の工夫

 

 
矯正治療を始める前に、「痛みがどれくらい続くのか?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。残念ながら矯正治療中のある程度の痛みは避けられませんが、原因や対処法を知ることで、痛みを軽減しながら治療を進めることが可能です。今回は、矯正治療中に感じる痛みの種類や原因、対処法について詳しく解説します。
 

1. 矯正治療中の痛みはいつまで続く?

一般的に、矯正装置を装着した直後やワイヤー調整をした3〜6時間後に痛みが出始め、翌日に痛みが強くなることが多いです。その後、徐々に痛みが軽減し、多くの人は1週間もしないうちに痛みをほとんど感じなくなります。
 
この痛みの程度や期間は個人差があり、痛みを感じやすい人もいれば、ほとんど痛みを感じない人もいます。一般に治療期間が長い方ほど痛みは感じやすくなりますが、特に初めて装置をつけた際や、矯正装置の調整を行った後は痛みが強くなる傾向があります。
これも数日で収まることが一般的です。
 
痛みに慣れるには時間がかかる場合もありますが、矯正治療の進行とともに痛みが少なくなり、治療が進むにつれて慣れてくることが多いです。
 
 

2. 矯正治療中の痛みの種類と原因

矯正治療中に感じる痛みには、いくつかの種類があり、それぞれ原因が異なります。痛みの原因を理解しておくことで、適切に対処し、矯正治療を快適に進めることが可能です。

①歯の動きによる痛み

矯正治療では、歯を少しずつ動かして理想の位置に移動させます。矯正治療の原理として、歯に長期間弱い力を加える事で歯の周りの組織を刺激し、動きやすい状態を作り出す必要があります。この際、歯の周囲の組織や骨に圧力がかかり、軽度の炎症状態の痛みや不快感が生じることがあります。この動的な痛みは、治療を開始した直後や装置の調整後に強く感じることが多いですが、通常は数日で収まります。痛みを和らげるためには、処方された鎮痛剤を使用するのも一つの対処法です。

②ブラケットやワイヤーによる痛み

ワイヤー矯正を行っている場合、ブラケットやワイヤーが口の内側の柔らかい組織に当たり、痛みや不快感を引き起こすことがあります。それが原因で口内炎や小さな傷の原因になることもあります。ワイヤーを再度調整したり、ブラケットが直接当たる部分にワックスをすることで、痛みを軽減することも可能です。

③歯肉の炎症による痛み

ワイヤー矯正を行っている場合、矯正装置の影響で歯磨きが難しくなり、歯肉炎や歯周病が進行しやすくなります。歯肉が炎症を起こすと、腫れや痛みが生じ、口の中全体に痛みを感じることがあります。歯肉の健康を維持するためには、丁寧なブラッシングやフロスの使用が不可欠です。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも、歯肉の炎症を防ぐ有効な方法です。
 
 

3. 矯正治療中の痛みへの対処法

矯正治療中の痛みを完全に無くすことは難しいですが、いくつかの方法を実践することで、痛みを軽減することができます。ここでは、痛みを和らげるための具体的な対処法を紹介します。

①痛み止めの使用

痛み止めを使用することで、一時的な痛みを和らげることができます。歯科医院で処方された痛み止めや、市販の痛み止めの使用が効果的です。ただし、鎮痛剤を長期的に使用するのは避け、歯科医師の指示を受けながら適切に利用するようにしましょう。

②装置やワイヤーを調整する

粘膜にワイヤーや装置が当たっている場合、医院にて調整を行わないと痛みの改善が難しいことがあります。
調整後にも当たって痛い所が無いか確認はしますが、時間が経ってから痛みが出てくる場合もあります。装置の当たりによる痛みが疑われる場合、すぐに医院へご連絡下さい。

③歯科用ワックスの使用

矯正器具が口腔内の柔らかい部分に当たって痛みを生じる場合には、歯科用ワックスを使用し、ブラケットやワイヤーの尖った部分をカバーすることで痛みを和らげることができます。
調整で良くなることもありますが、どうしても装置が当たってきてしまう場合は、ワックスで当たりを和らげていただく必要がある場合もあります。ワックスは装置との接触による摩擦を軽減し、痛みを和らげます。

④柔らかい食事を心がける

調整後の歯の周囲への刺激により、咬んだ時に痛みが出やすくなることがあります。痛みが強いときには、噛む力をあまり必要としない柔らかい食べ物を選ぶと良いです。スープやヨーグルト、プリンなど、柔らかい食べ物などが痛みを抑えながら摂取できる食事の一例です。また、食べ物を小さく切ってから食べることで、歯にかかる負担を減らし、噛む際の不快感も軽減できます。
 
 

4. 矯正治療中の痛みにより噛めない時の食事の工夫

患者様の中には、矯正治療中の痛みが強く、食事がしにくくなる方もいらっしゃいます。
痛みに関してはある程度避けられない部分がありますが、工夫を取り入れることで、栄養をしっかり摂りながら食事の際の痛みを軽減することが可能になります。
痛みがあるときでも出来る限り食事を楽しむための方法を紹介します。

①柔らかい食事

痛みが強く噛むのが辛いときは、スープ、ポタージュ、プリン、おかゆなどの柔らかい食事を選ぶのが良いでしょう。これらの食品は噛む力をあまり必要としないため、食事中の痛みを軽減しつつ、栄養をしっかり摂ることができます。

②細かく切る

硬い食べ物でも、細かく切って小さな一口サイズにすることで、噛む際の負担を減らすことが可能です。特に、肉や野菜など噛む力を必要とする食材は、小さく切るだけでなく、煮込んで柔らかくすることで、さらに食べやすくなります。

③バランスの取れた食事を意識

柔らかい食事に偏りすぎると栄養バランスが崩れる可能性があります。たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを意識的に摂取することも大切です。例えば、栄養豊富なスムージーやプロテインシェイクは、痛みがあるときでも手軽に栄養を補給できる優れた選択肢です。フルーツや野菜、ヨーグルトなどを混ぜて作るスムージーは、ビタミンやミネラルも豊富に摂れるため、痛みがある時でも健康を維持するために最適なものです。
 
矯正治療中の痛みは避けられないものですが、対処法を知っておくことで、負担を軽減しながら治療を進めることが可能です。痛み止めや歯科用ワックスの活用、柔らかい食事の工夫など、痛みへの対策を実践し、痛みが続く場合は早期に歯科医師に相談し、快適な生活を送れる様にしましょう。
 
仙台駅周辺で矯正治療をご検討されている方は、ぜひ奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台西口 へご相談ください。
 

 

監修:奥州Premium MT歯科・矯正歯科 仙台駅西口
院長 鈴木 慧

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