▼目次
1. 矯正治療で保険が使えるケースとは?
2. 矯正治療の保険適用の具体的な該当例
3. 矯正治療の費用負担を減らすには?医療費控除と民間保険
4.仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 の矯正治療
矯正治療は基本的に自費診療ですが、特定の条件を満たせば健康保険が適用されるケースがあります。さらに、医療費控除の対象となる場合や、民間保険で一部補償されることもあるため、事前に確認することが大切です。今回は、矯正治療の保険適用の条件と該当例、さらに医療費控除・民間保険の活用方法について詳しく解説します。
1. 矯正治療で保険が使えるケースとは?
矯正治療は基本的に自由診療(自費診療)として行われますが、以下のような「医療としての必要性」があると判断された場合には、健康保険が適用されることがあります。保険適用の判断は限られた条件のもとで行われるため、事前の確認が重要です。
以下に、矯正治療が保険適用になるケースを解説します。
①厚生労働大臣が定めた先天的な疾患に起因する咬合異常がある場合
これらに該当される方を対象に自立支援医療という制度があります。
矯正歯科治療の範囲において「唇顎口蓋裂に起因した音声・言語・そしゃく機能障害の改善に関する医療に限られる」と定義されているもので、更生医療(18歳以上)と育成医療(18歳以下)の担当医療機関として認可された医療機関において、1割負担で治療を受けることが可能です。
②顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)で手術を伴う手術前、手術後の矯正歯科治療の場合
上下の顎のバランスが大きくずれている顎変形症では、単なる矯正では改善が難しいことが多く、外科手術を併用した治療が行われます。
これらの診断をもとに保険適応の歯科矯正治療が行われます。
③前歯3本以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
これらは、噛むのが難しい、話すのが大変など日常生活に支障があるといった機能面の問題に該当するため、歯科医師の判断のもと、矯正治療に保険が適応となる場合があります。
また、歯の矯正治療が保険適応で受けられるかどうかには、以下のような注意点もあります。
①指定の医療機関で治療を受ける必要がある
保険で矯正治療を受けるには、国が指定する「顎口腔機能診断施設」に限られます。一般の矯正歯科では保険適用外となるため、通院を希望する医院が該当するかどうかを事前に確認することが大切です。
②保険適用が認められた治療方法であること
保険適応での歯科矯正は、治療方法や使用する装置も保険の範囲内に限られます。たとえば、透明なマウスピース矯正などは基本的に保険の対象外です。
③治療計画と歯科医師の診断書の提出が必要
保険適用には、事前に治療計画と診断書を保険者(健康保険組合など)に提出し、承認を受ける必要があります。場合によっては、追加の書類や検査結果の提出を求められることもあります。
保険が適応かどうかは、専門的な判断が必要になります。自費治療と比べて費用負担が大きく軽減される可能性がありますが、まずは歯科医師に相談して、自身の症状が該当するか確認することが重要です。
2. 矯正治療の保険適用の具体的な該当例
以下に、実際に保険が使える矯正治療にはどのようなものがあるのか、具体的な例を解説します。
①唇顎口蓋裂などの先天性疾患による咬合異常
唇や口蓋に裂け目がある状態で生まれた方は、発音障害や摂食障害など機能的問題を抱えていることが多いため、矯正治療が医療行為と認められる場合があります。治療のタイミングは成長過程に合わせて複数回に分けられることもあります。
②顎変形症の手術を伴う治療
重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)で、顔貌に影響したり咀嚼や発音に支障をきたす場合には、手術による骨の切除と矯正を組み合わせた治療が必要です。このような治療には保険が適用されることがあります。
保険適用の対象となるかは、見た目の問題ではなく「機能面の障害」があるかどうかで診断されます。
判断に迷う方は、まず保険診療が可能な歯科医院に相談し、診察を受けるとよいでしょう。
3.矯正治療の費用負担を減らすには?医療費控除と民間保険
矯正治療が保険適用外だった場合でも、費用負担を軽減する方法はあります。特に「医療費控除」や「民間の歯科保険制度」を活用することで、負担を抑えられる可能性があります。以下に、矯正治療の費用負担を減らす仕組みについて詳しく解説します。
①医療費控除の対象になる矯正治療とは
医療費控除とは、年間の医療費が一定額を超えた場合に、所得税の一部が戻ってくる制度です。美容目的の矯正治療は対象外ですが、「発音障害の改善」や「咬み合わせの機能回復」といった医療上の必要性が認められた矯正治療であれば、控除の対象になることがあります。
②民間保険の「歯科特約」や「先進医療保険」
民間の医療保険の中には、矯正治療に対応しているものもあります。「歯科治療特約」や「先進医療特約」に加入していれば、特定の条件下で矯正費用が一部補償されることがあります。ただし、矯正治療を始める前に加入している必要があり、すでに治療が始まっている場合は対象外となるのが一般的です。
③デンタルローンの活用
一括での支払いが難しい場合には、歯医者と提携しているデンタルローン(歯科専用の分割払い)を利用することで、月々の負担を抑えることができるかもしれません。金利や手数料が発生するため、契約前には内容をよく確認しましょう。
④家族全体での医療費控除の合算も可能
同一世帯の家族全員分の医療費を合算して、医療費控除の対象にすることができます。例えば、保険適用の矯正治療に加え、通院費や薬代なども含めて控除を受けられる場合があります。
矯正治療は決して安価ではありませんが、制度や補助をうまく活用することで、経済的な負担を少なくできる場合があります。治療前の段階から、保険や控除の選択肢を確認しておくことが大切です。
4. 仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 の矯正治療
仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 では、ワイヤーを用いた歯列矯正【ワイヤー矯正】と、装置の取り外しが可能な【マウスピース矯正】を提供しています。
【奥州PremiumMT歯科・矯正歯科のマウスピース矯正】
歯並びや口元の見え方が気になる方にとって、歯科矯正治療はお悩みを解決する方法の一つですが、銀色のブラケットやワイヤーが気になることから、治療を迷われる方もいるのではないでしょうか。
近年では、ワイヤーを用いる矯正治療とは異なり、目立ちにくいマウスピース矯正を希望する方が増えています。
マウスピース矯正のシステムにはさまざまな種類があり、当院では 「キレイライン」 や 「インビザライン」 を採用しています。どちらのシステムも、「アライナー」と呼ばれる透明のマウスピースを作製して歯に装着する点は共通しています。
また、歯をきれいに並べるためのスペースが不足している場合、「拡大床」という装置を使用してスペースを確保することがあります。これは歯科医師が必要と判断した場合に併用されますが、すべての治療に必須ではありません。
【奥州PremiumMT歯科・矯正歯科のワイヤー矯正】
症例に応じて、ワイヤーを用いた矯正治療を提供しています。
ワイヤー矯正は、常にお口の中に装置があるため清潔に保つ工夫が必要ですが、より細かい歯の移動が可能なため、症例に応じて提案することがあります。
仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 では、患者さんの相談に応じ、適した治療計画を提案しています。
また、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、複数の矯正治療方法から、患者さんの希望に沿った治療の選択が可能です。
5. まとめ
矯正治療は多くの場合が自費診療となりますが、特定の条件を満たすことで保険適用になる場合もあります。さらに、医療費控除や民間保険を活用すれば、経済的負担を抑えることができるかもしれません。まずは、ご自身の症状が保険対象になるかを確認することから始めましょう。
仙台市・仙台駅周辺でワイヤー矯正を検討している方は、まずは歯科医院で相談することをおすすめします。
奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口では、矯正治療に関する相談を受け付けており、患者さんの状態に応じた治療計画を提案しています。
監修 長山結加(奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 院長 / 歯科医師)
大阪歯科大学卒業後、同附属病院歯科口腔外科にて研修。
研修終了を経て、一般開業医にて歯科診療に従事。
大手医療法人クリニックの院長・副院長を務める。
奥州PremiumMT歯科・矯正歯科の院長就任後、現在に至る
■ 取得資格
はならびコーディネーター取得
インビザライン導入コース終了