▼目次
1. 矯正歯科で5番目の歯(第二小臼歯)を抜く理由とは?
2. 矯正歯科で抜歯をするメリットとデメリット
3. 抜歯後のアンカースクリューの役割とは?
4. 仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 の矯正治療
歯並びを整えるための矯正治療で、「歯を抜きましょう」と言われて驚いた経験のある方もいるのではないでしょうか。特に「5番(第二小臼歯)を抜歯します」と説明されると、「なぜその歯を選ぶの?」「健康な歯なのに抜く必要があるの?」と疑問を感じることもあるかもしれません。歯科矯正で抜歯が行われるのには、歯並びと噛み合わせを整え、長期的に安定した状態をつくる目的があります。さらに、近年ではアンカースクリューという装置を使って、歯を効率よく動かす方法も選ばれるようになっています。
今回は、矯正で5番目の歯(第二小臼歯)が多く抜かれる理由、抜歯矯正のメリット・デメリット、そしてアンカースクリューの役割について解説します。
1. 矯正歯科で5番目の歯(第二小臼歯)を抜く理由とは?
矯正治療では、歯をきれいに並べるためのスペースを確保する目的で抜歯が行われることがあります。特に5番目の歯(第二小臼歯)は、抜歯対象として選ばれやすいとされています。
①歯の移動がしやすい
5番目の歯は前歯と奥歯の間に位置しているため、歯列全体のバランスをとりやすく、治療計画に合わせて前後どちらにも移動量が確保しやすいため、抜歯される事が多いと言われています。
➁噛み合わせや見た目への影響が少ない
前歯は見た目、奥歯は噛む力に関わる重要な役割がありますが、5番目の歯はこれらに比べて比較的影響が少ないとされ、抜歯しても機能面への負担が少ないと考えられています。
➂歯を並べるためのスペースが必要なケースがある
あごが小さい方や、歯が大きくて重なっている方は、歯がきれいに並ぶスペースが足りない場合があります。5番目の歯を抜くことでスペースが生まれ、歯列全体を整えやすくなります。
矯正治療で抜歯が必要になるかどうかは、歯の大きさ・あごの骨格・咬み合わせの状態などを診断した上で判断されます。5番目の歯は、機能や見た目に与える影響をできるだけ抑えながら、効率的に歯を動かすために選ばれることが多い歯ですが、症例によっては4番の歯(第一小臼歯)や3番の歯(犬歯)を抜歯するケースもあります。
2. 矯正歯科で抜歯をするメリットとデメリット
抜歯をともなう矯正治療には、歯並びや噛み合わせの改善に役立つ点がある一方で、注意しておくべき点もあります。ここでは、それぞれの視点から整理します。
<抜歯矯正のメリット>
①歯を並べるためのスペースを確保できる
歯が重なっていたり、前歯が前に出ていたりする場合、抜歯によってスペースをつくることで、自然な歯列に整えやすくなります。無理に歯列を広げる必要がないため、仕上がりのバランスをとりやすくなるとされています。
②口元がすっきりすることがある
抜歯によって前歯を後ろに下げるスペースができることで、口元が引き締まりやすくなり、突出感が目立たなくなるケースがあります。横顔の印象が自然になると感じる方もいます。
③噛み合わせの調整がしやすくなる
上下の歯の位置関係を細かく調整しやすくなるため、噛みやすさや歯の安定感につながりやすくなります。治療後の長期的な安定を目指しやすいのも特徴です。
<抜歯矯正のデメリット>
①健康な歯を抜くことへの心理的な不安
抜歯の対象になるのは、むし歯のない健康な歯であることが多いため、「もったいない」と感じる方も少なくありません。精神的な負担が大きいときは、歯科医師と納得いくまで話し合うことが必要です。
②治療後の後戻りに注意が必要
抜歯でスペースができた分、歯が動きやすくなる一方で、矯正治療後に元の位置へ戻ろうとする力が働くこともあります。これを防ぐためには、リテーナー(保定装置)を使ったメンテナンスが欠かせません。
抜歯矯正は、「歯を抜くこと」そのものが目的ではなく、「歯並びと噛み合わせを整え、長期的に安定した状態をつくる」ことを目指した治療です。どの選択が自分に合っているかを、メリット・デメリットの両面から理解し、歯科医師と相談しながら検討することが大切です。
3. 抜歯後のアンカースクリューの役割とは?
矯正治療では、抜歯後に歯を効率よく、意図した方向に動かすために「アンカースクリュー(矯正用インプラント)」を使うことがあります。
歯の動きをより正確にコントロールするためのサポートとして、必要に応じて使われる装置です
①矯正治療中だけ使う小さな固定装置
アンカースクリューは、歯ぐきの骨や上顎に一時的に埋め込む、非常に小さなネジ状の装置です。矯正治療の間だけ使用し、治療後には取り外します。局所麻酔を使って数分で装着できる処置です。
②動かしたい歯だけに力をかけやすくなる
矯正治療では、歯を引っ張るときに他の歯まで一緒に動いてしまうことがあります。アンカースクリューは、動かしたくない部分を固定し、動かしたい歯にだけ力を集中させる事で効率よく歯を動かす事ができます。
③前歯をしっかり下げたいときに有効
特に、「前歯をできるだけ後に下げたい」「口元を引っ込めたい」といった希望がある場合、アンカースクリューを活用することで、効率的な歯の後方移動が期待できます。
④期間の短縮にもつながることがある
動かす歯をピンポイントでコントロールできるため、無駄な移動を防ぎやすく、結果的に治療期間が短くなることもあります。
⑤アンカースクリューの使用には条件がある
アンカースクリューはすべての症例で使用するわけではありません。骨の状態や治療内容によっては使わない選択がされることもあるため、必要かどうかは歯科医師の判断に基づいて決定されます。
アンカースクリューは、「動かしたい歯を正確に動かす」ためのサポート装置として、特に抜歯矯正での活用が広がっている治療方法のひとつです。
4. 仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 の矯正治療
仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口 では、ワイヤーを用いた歯列矯正【ワイヤー矯正】と装置の取り外しが出来る【マウスピース矯正】を行っています。
【奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口のマウスピース矯正】
歯並びや口元の見え方が気になる方にとって、歯科矯正治療はお悩みを解決できる方法の一つですが、銀色の治療用の器具(ブラケット)やワイヤーが気になることから、なかなか治療に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
近年では従来のワイヤーを用いる矯正治療とは違い、目立たちにくいマウスピース矯正が注目されています。
マウスピース矯正のシステムには様々な種類があり、当院では「キレイライン」や「インビザライン」というシステムを採用しています。
キレイラインもインビザラインも、「アライナー」と呼ばれる透明のマウスピースを作製して歯に装着するのは同じです。
また、歯をきれいに並べるためのスペースが足りないケースでは「拡大床」という装置を使って、スペースを広げる治療もあります。
歯科医師が必要と判断した際に併用をすることがありますが、すべての治療で必要なものではありません。
【奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口のワイヤー矯正】
症例によって、ワイヤーを用いた矯正を行なっております。
常にお口の中に装置がある分、清潔に保ちにくくはなりますが、より細かく歯を動かせるため、こちらの矯正方法をお勧めする事もございます。
仙台市の歯医者 奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口では、丁寧なカウンセリングを行い患者さんの理想に応じて治療計画を立てます。
また、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など複数の矯正治療方法から患者さんの理想に合わせた治療のご提案が可能です。
▼矯正歯科治療の詳細はこちら
5. まとめ
矯正治療で5番を抜歯するのは、歯並びや噛み合わせのバランスを整え、無理なく美しく歯を並べるための方法のひとつです。また、アンカースクリューを併用することで、歯を効率よく動かし、治療の精度を高めることができる場合もあります。一方で、健康な歯を抜くことや、治療後の管理が必要になるなどの注意点もあります。治療内容をしっかり理解し、納得の上で進めることが大切です。
仙台市、仙台駅周辺で矯正治療をご検討中の方は、奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口までお気軽にご相談ください。
監修 長山結加(奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 院長 / 歯科医師)
大阪歯科大学卒業後、同附属病院歯科口腔外科にて研修。
研修終了を経て、一般開業医にて歯科診療に従事。
大手医療法人クリニックの院長・副院長を務める。
奥州PremiumMT歯科・矯正歯科 仙台駅西口の院長就任後、現在に至る
■ 取得資格
はならびコーディネーター取得
インビザライン導入コース終了